2009-01-23

羊毛と醤油会社の意外な関係

バイオロジカル・ウール・ハーベスティング(BWH)という羊毛収穫法らしいのだが、この動画を観てぶったまげた。



しかもこのテクノロジーを開発したのが日本の醤油メーカーだということでさらにびっくり。創業が1616年(!)の超老舗、ヒゲタ醤油株式会社のウェブサイトにはこういう感じで紹介されている。

この方法は上皮細胞成長因子(Epidermal Growth Factor, EGF)の毛胞退縮作用を利用しており、羊にEGFを注射して羊毛の成長を一時的に止めることで、羊毛を無駄なく容易に採ることが可能となります。また従来のバリカンでの採毛法に比べ熟練技術がいらず、労力も軽減され、さらに羊毛の質も向上するという様々な利点があります。

なるほど。醤油会社といえば、麹菌。で、ブレビス菌(学名:Brevibacillus choshinensis )の研究をしていてタンパク質の大量精製技術を確立して、EGFを大量に生産する方法を確立したわけだ。確かにGrowth Factorって高いよなー。で、それが、オーストラリアでの羊毛の刈取りに用いられる、と。

酒造会社や醤油会社といった、発酵食品を生産する企業には、バイオテクノロジーの萌芽がたくさん眠っているんだろうなぁ。

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