2009-01-30

さよならShockwave 「或る旅人の日記」

Shockwaveが1月31日をもってサービスを終了する。サービスを開始したのは2000年の7月らしい。今でこそweb上で動画を見ることは当たり前のようになっているが、2000年くらいはようやくADSLが出始めた頃で、Shockwave形式の動画とFlashが流行りだした頃だったと思う。

初めてweb上でアニメーションを見る経験をしたのが、このShockwaveのコンテンツとしてあった「或る旅人の日記」という作品だった。

アクセスするとその日の日付と時間が表示され、優しい音楽が流れる。旅人が不思議な世界を旅するという1話完結型アニメーションなのだが、何せ世界観がどストライクだったので、よく観ていた。Flashを使ったベクター描画バリバリのアニメーションは他にもたくさんあるにはあったが、当時の感覚では、まさかweb上でこんなに暖かいタッチ絵本のようなアニメーションが見られるとは思っていなかった。

この作品を作ったのは加藤久仁生さんという人で、去年国際アニメーション映画祭で賞を取っている。ROBOTという映像の企画制作を行っている会社に所属するクリエイターである。(今でこそいろんな映画のクレジットに出てくるけれど、ROBOTのあのロゴを初めて見たのも「或る旅人の日記」だったかもしれない。)

正直、ここ数年、Shockwaveのサイトを見ることはなくなっていた。これも時代の流れなのだろうか。久しぶりに「或る旅人の日記」を観て「Zookeeper」で遊んでみた。

当時のまんまだった。少なくとも明日までは。


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