2008-06-03

あーあ、タスポとか導入するから。。。

たばこ自動販売機用成人識別ICカード(taspo、タスポ)が、私の住む地域でも6月1日より導入されて、自動販売機ではタスポがないとタバコが買えなくなった。私も煙草を吸うがタスポは申込んでいない。はっきり言って、もう自動販売機でタバコを買うことはないだろうし、いい機会だしタバコを吸うのやめようかとも思っている。

まずはタスポ関連のニュースをいくつか。

たばこ万引き:「タスポ導入で困り」高2の少年盗む 仙台 [毎日新聞]
窃盗:タスポ点検装い売上金盗む、66歳男逮捕 広島 [毎日新聞]
15歳次男に貸した母親を書類送検 福岡 [毎日新聞 via Yahoo!ニュース]
店やホテル、買えない客のために・・・ タスポ 貸します [読売新聞]

上3つは犯罪です。まず1番目。タバコが買えなくなったからといって、窃盗に走ってはいけません。しかも未成年で。2番目のタスポ点検装いのニュースも混乱に乗じた悪質な詐欺です。特に、自動販売機からはこれからほとんど売り上げが上がらなくなるのに、そこから金をむしり取るとは法律的にも人間的にもアウトです。3番目は一番起こりがちかつタスポの抜け穴を完全に露呈した例。罪状的にはタスポを貸した相手が未成年であったということで未成年者喫煙禁止法違反容疑になるのだけれども、貸し借りに関しては全くスルー。法律的には問題なしということ。

実際4番目の記事にあるように、

 「タスポお貸しします」。たばこ自動販売機に成人認証を行うICカード「タスポ」が導入された中四国、九州で、カードを客に貸し出す店やホテルが出始めた。申し込み手続きの煩雑さからタスポの普及率が伸びない中、自販機でたばこを買えない客に配慮した“苦肉の策”。タスポ発行元の日本たばこ協会(東京)は貸与を禁じているが、同協会加盟のメーカー、JTは「貸す時に相手が成人かどうかがわかるので問題ない」としており、認識の違いも浮き彫りに。- [読売新聞]


という事例も出ているらしい。そりゃそうだという感じだが、おもしろいのが日本たばこ協会とJTの見解が真っ向からぶつかりあっているということ。これもまあそりゃそうだよなという感じ。

どんなに規制システムを作っても(青少年ネット規制法も然り)、3番目のような事例がある以上は、どうせ同じ金と時間と手間をかけるならば家庭、学校、地域、社会全体での教育と啓蒙活動に力を入れるべきだと思います。なんでも、規制規制というのは行政の無能さをさらけ出しているようで正直恥ずかしいことですよ。

とりあえず、全国の不良中学生高校生諸君、親のタスポを勝手に使って逮捕されるのは親のほうらしいので、親にだけは迷惑をかけたくないと思うのならば止めとこうね。かといって、タスポ狩りなる事件を起こさないように。ただ、しょーもないもの作りやがったなぁと大人を嘲笑するのはOK。多いに馬鹿にするべし。

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taspo - an IC card for tobacco vending machines

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